PR

 

コナン映画ってたくさんあるけど、どの順番で公開されたんだろう?

 
 

全作品を一覧で見たいな。できれば公開された順番が知りたい!

 

毎年春の恒例行事となっている劇場版「名探偵コナン」。長年にわたり多くのファンを魅了し続ける国民的アニメ映画シリーズです。

第1作の公開から年月が経ち、作品数も増えてきたため、「全部観たいけど、どの順番で観ればいいの?」「歴代の作品をまとめて知りたい」と感じている方もいるのではないでしょうか。

そこで、今回はコナン映画の歴代作品を公開順に完全解説し、それぞれの作品が持つ魅力やシリーズにおける位置づけを深掘りします!

動画・漫画・映画を楽しむならU-NEXTがおすすめ!

【U-NEXT ユーネクスト】※商品リンクあり

U-NEXTでは、劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像』公開を記念して、コナン劇場版26作品を一挙見放題配信中

また、U-NEXT無料お試し期間のポイントを映画のチケットに利用すれば、コナンの最新映画をお得に視聴可能です!

  • 31日間無料でお試しできる!
  • 業界最高水準32万本以上が見放題
  • 毎月1,200円分のポイントプレゼント! 無料期間でも600円分もらえる!
  • 150誌以上の雑誌が読み放題!

映画・ドラマ・アニメから雑誌、さらに劇場での映画鑑賞まで、U-NEXTひとつで幅広いエンタメを存分に楽しめます。

目次
  1. コナン映画の歴代作品一覧【公開順】
  2. 映画コナン歴代作品の興行収入ランキング
  3. コナン映画を見る順番のおすすめパターン
  4. コナン映画に関するよくある質問
  5. まとめ|コナン映画を楽しむなら歴代作品の公開順がおすすめ

コナン映画の歴代作品一覧【公開順】

 

劇場版「名探偵コナン」は1997年から毎年公開されている人気シリーズです。テレビアニメとは異なる映画ならではの壮大なスケールのアクションや深い人間ドラマが魅力となっています。

シリーズを公開順に鑑賞することには多くのメリットがあります。キャラクターたちの成長や関係性の変化、作画スタイルの変遷などを時系列で追うことができ、シリーズへの理解が深まります。初期作品では推理要素とコナン(新一)・蘭のラブコメ要素が色濃く、後のシリーズの基盤となりました。

また、怪盗キッドや服部平次といった人気キャラクターがいつ登場し、コナンとどう関係を築いたか、そして黒ずくめの組織に関する情報がどう進展していくかを把握する上でも、公開順の鑑賞は効果的です。

各作品単体でも楽しめますが、シリーズ全体の大きな流れや伏線を理解するには最適な方法であり、長年のファンにも、これから観る方にもおすすめです。

名探偵コナン 時計じかけの摩天楼(1997年)

1997年公開の劇場版『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』は、シリーズ第1作にしてファン層を広げた記念碑的作品です。

本作は劇場版ならではのスケール感で、コナンが連続爆弾魔に立ち向かうスリルを描きつつ、原作で人気の新一と蘭の関係性に焦点を当てたラブコメ要素が特徴です。二人の強い絆を感じさせるエピソードが、緊迫した展開の中に巧みに織り込まれています。

特に、蘭がコナンの指示で爆弾解体に挑むクライマックスは圧巻。「赤い糸」のエピソードを絡め、離れていても繋がる二人の心が感動を呼び、後のラブコメ路線の基礎となりました。

シンメトリーにこだわる建築家・森谷帝二という犯人も印象的です。サスペンスと感動を高い完成度で両立させ、大人も楽しめるエンターテイメントとしてシリーズ化への道を開いた、今なお愛される不朽の名作です。

名探偵コナン 14番目の標的(1998年)

劇場版『名探偵コナン 14番目の標的』(1998年)は、シリーズ第2作で、前作以上にサスペンス色を強めた作品です。物語の核心は、コナンの周囲の人物が、名前にトランプの数字が含まれている順に次々と襲われる連続殺人未遂事件。身近な人々が標的となるため、コナンの焦燥感と緊迫感が高まります。

本作の大きな特徴は、毛利小五郎の過去に深く焦点を当てている点です。普段のイメージとは違う元刑事としての有能さや、妻・英理との別居に至った衝撃的な真相が明かされます。特に、過去の人質事件での小五郎の行動の真意が判明する場面は、彼のキャラクターに深みを与え、物語の重要な鍵となります。

ユニークな水中レストランを舞台に、最後まで犯人が読めない巧みなストーリー展開や、蘭とコナン(新一)の関係性を描くラブコメ要素も健在。サスペンスと人間ドラマが見事に融合した、シリーズ初期の重要な一作として評価されています。

名探偵コナン 世紀末の魔術師(1999年)

1999年公開のコナン映画第3作『世紀末の魔術師』は、シリーズの重要な転換点です。

最大の理由は、大人気キャラクター怪盗キッドが映画に初登場したこと。コナンとの華麗な頭脳戦が、ミステリーに加えてエンタメ性を大きく向上させました。キッドはライバルであり、時に協力者にもなる複雑な関係で物語に深みを与えています。

また、ロマノフ王朝の秘宝「メモリーズ・エッグ」を巡る歴史ミステリーも魅力です。実在の遺産に隠された謎解きは、壮大なスケールで観客を引き込みました。

さらに、服部平次も映画初登場し、コナンとの共闘で物語を盛り上げます。コナンの正体が蘭にバレそうになるサスペンスも加わり、ファンをハラハラさせました。

人気キャラの投入、歴史ミステリー、サスペンスといった要素が組み合わさり、興行収入も大成功。本作の成功は、後の映画シリーズで人気キャラのゲスト出演や多様なジャンルを取り入れる方向性を決定づけ、コナンの人気を不動のものにした記念碑的な作品と言えます。

名探偵コナン 瞳の中の暗殺者(2000年)

2000年公開の劇場版『名探偵コナン 瞳の中の暗殺者』は、シリーズでも特にシリアスなサスペンス作品です。物語は、警察官が連続して射殺される衝撃的な事件から始まります。偶然現場に居合わせた蘭は、ショックで記憶喪失になり、さらに犯人から命を狙われる立場に。コナンは、記憶を失った蘭を必死に守りながら事件の真相を追います。

本作の特徴は、警察内部の不祥事という社会派テーマを扱っている点です。普段は協力者である警察官たちにも疑惑の目が向けられ、誰を信じれば良いのか分からない緊迫した状況が描かれます。これは子供向けアニメとしては踏み込んだ内容で、大人の観客にも見ごたえがあります。

記憶を失い危険にさらされる蘭と、彼女を守るコナンの関係性は非常に切なく、強い絆を感じさせます。遊園地でのクライマックスは、アクションと感動が融合した名場面です。

「Need not to know」というキーワードが示す警察のタブー、蘭の記憶、コナンの秘密が絡み合い、深みのある物語が展開。ラブコメと本格サスペンスを見事に両立させた傑作です。。

名探偵コナン 天国へのカウントダウン(2001年)

2001年公開の映画『名探偵コナン 天国へのカウントダウン』は、劇場版シリーズで初めて、コナンの宿敵「黒ずくめの組織」が本格的に登場する記念碑的な作品です。組織メンバーのジンとウォッカが現れ、灰原哀(元組織員のシェリー)を追跡。原作のメインストーリーとリンクする展開が、ファンの注目を集めました。

物語の舞台は完成間近のツインタワービル。そこで起こる連続殺人事件に、組織の暗躍、さらにビルに仕掛けられた爆弾と、複数の危機が同時に迫ります。

本作の大きな見どころは、少年探偵団(歩美・元太・光彦・灰原)の活躍です。絶体絶命の状況下で、彼らが知恵と勇気を振り絞ってピンチに立ち向かう姿が描かれます。特に、灰原哀が抱える孤独や、探偵団メンバーとの間に芽生える絆が丁寧に描かれ、彼女のキャラクター性が深く掘り下げられました。

クライマックスのビルからの脱出劇は、手に汗握るアクションとサスペンスが満載。組織の脅威、少年探偵団の成長、灰原のドラマ、壮大なパニック要素を見事に融合させ、シリーズ屈指の人気と興行収入を記録。劇場版コナンの人気を不動のものにした傑作です。

名探偵コナン ベイカー街の亡霊(2002年)

2002年公開の映画「名探偵コナン ベイカー街の亡霊」は、シリーズの中でも特にユニークな作品として人気です。

この映画の大きな特徴は、仮想体感ゲーム「コクーン」の世界を舞台にしている点。現実と仮想空間が交わるストーリーは、当時の最先端技術への期待や不安を映し出し、今見ても新鮮です。

物語の中心には、日本の世襲制度や教育への鋭い問いかけがあります。ゲーム内に登場する人工知能「ノアズ・アーク」のメッセージが、作品に深みを与えています。

また、シャーロック・ホームズが活躍した19世紀末ロンドンを再現した仮想空間は、コナンファンだけでなくホームズファンにとっても魅力的。コナンが父・優作の助けを借りて仮想空間で推理するシーンや、子供たちが協力して困難に立ち向かう姿も見どころです。

ミステリー、サスペンス、そして友情を描く感動的なドラマが詰まっており、社会的なテーマを扱いながらも、コナンの魅力である推理とアクションを高いレベルで楽しめる、シリーズ屈指の名作と言えるでしょう。

名探偵コナン 迷宮の十字路(2003年)

2003年公開の映画「名探偵コナン 迷宮の十字路」は、桜が美しい古都・京都が舞台です。緻密に描かれた街並みは、まるで京都を旅しているような臨場感を味わえ、作中の名所は聖地巡礼スポットとしてファンに人気です。

物語の中心は、源義経ゆかりの仏像盗難と連続殺人事件。歴史上の謎と現代の事件が巧みに絡み合い、知的なミステリーを楽しめます。

特に服部平次と遠山和葉の関係性に焦点が当てられ、平次の初恋の相手が明らかになるエピソードや、二人の絆の深さが描かれ、ファンの心を掴みます。コナン(新一)と蘭の関係にも見逃せない展開があります。

さらに、平次のバイクアクションや剣道といったスリリングなアクションシーンも見逃せません。倉木麻衣さんの主題歌「Time after time ~花舞う街で~」も作品の雰囲気に完璧にマッチし、エンディングまで世界観に浸れます。

美しい映像と音楽、歴史ミステリー、そしてキャラクターたちのドラマが詰まった、京都の風情と魅力が融合した傑作です。

名探偵コナン 銀翼の奇術師(2004年)

2004年公開の劇場版コナン第8作『銀翼の奇術師(マジシャン)』は、旅客機という「空の密室」を舞台にしたサスペンスアクションです。

本作の大きな見どころは、宿命のライバル・怪盗キッドとの対決。女優が所有する宝石「スター・サファイア」を狙い、予告通り現れたキッドとコナンが繰り広げるスリリングな頭脳戦から目が離せません。

しかし物語はそれだけでは終わりません。機内で殺人事件が発生し、さらにパイロットが意識不明になるという絶体絶命の危機が訪れます。コナンはキッドの助けを借り、乗客を守るために自ら飛行機を操縦することに。手に汗握る航空パニックへと発展します。特に、コナンと蘭が協力して飛行機を着陸させようとするクライマックスは必見です。

また、極限状況の中で描かれる蘭の新一への想いも見どころの一つ。函館の夜景を背景にしたロマンチックかつ切迫したシーンは、二人の関係をドラマチックに彩ります。

キッドの活躍、殺人ミステリー、航空パニック、そしてラブコメと、エンターテイメント要素が満載の作品です。

名探偵コナン 水平線上の陰謀(2005年)

劇場版『名探偵コナン 水平線上の陰謀』(2005年公開)は、豪華客船アフロディーテ号で起こる殺人事件を描いた本格ミステリーです。

この映画の大きな特徴は、毛利小五郎が名探偵として自力で推理し、事件の真相に迫っていく点です。いつもとは違う、彼の真剣な推理シーンはファン必見です。

物語は、コナンたちが豪華客船の処女航海中に殺人事件に遭遇するところから始まります。閉ざされた洋上という状況で、15年前の貨物船沈没事故が事件に深く関わっていることが判明します。複雑に絡み合う伏線や人間関係が、次第に一つの真実へと繋がっていく展開は、ミステリーの醍醐味を味わえます。

犯人の動機には深い悲しみと復讐心が描かれ、考えさせられる側面も持ち合わせています。船の沈没危機というパニック要素や、コナンと蘭の絆、少年探偵団の活躍も見どころです。小五郎の新たな一面が描かれ、重厚なストーリーが楽しめる作品となっています。

名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(2006年)

劇場版『名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)』(2006年公開)は、シリーズ10周年を記念した豪華な作品です。最大の魅力は、コナン、平次、白馬探、怪盗キッドといった人気探偵やキャラクターが勢揃いする点です。

物語は、謎の依頼人に遊園地へ招待されたコナンたちが、蘭や少年探偵団を人質に取られ、爆弾付きIDの謎解きを強いられるという、緊迫した状況から始まります。タイムリミットが迫る中、探偵たちは横浜を舞台に、時に協力し、時に対立しながら真相に迫ります。横浜の街全体を使った壮大な謎解きが見どころです。

過去作のキャラクターも多数登場し、ファンには嬉しいサプライズが満載。キャラクターの個性が光るシーンも多く、まさにお祭り感を楽しめます。スリルとオールスター共演が融合した、エンターテイメント性の高い10周年の集大成と言える一作です。 

名探偵コナン 紺碧の棺(2007年)

2007年に公開された第11作目『紺碧の棺(ジョリー・ロジャー)』は、美しい海に浮かぶ伝説の島「神海島」を舞台にした物語です。この作品は、派手なアクションよりも、海賊が残したとされる財宝の謎解きと、登場人物たちの人間関係に焦点を当てている点が特徴と言えるでしょう。

特に、毛利蘭と鈴木園子の友情が深く描かれており、二人の絆の強さが事件解決への鍵となります。古くから伝わる海賊伝説や暗号、そして美しい海の描写が、冒険ロマンを感じさせてくれます。

ゲスト声優として、時代劇などで知られる里見浩太朗さんと、女優の櫻井淳子さんが出演し、物語に深みを与えています。コナンと服部平次の共演は控えめですが、蘭と園子の活躍が光る珍しい構成です。

シリーズの中では比較的ミステリー要素が強く、歴史的な背景を持つ謎解きを楽しみたい方におすすめの作品です。興行収入は前作から若干減少しましたが、約25.3億円と安定した人気を示しました。海の神秘と友情の物語が融合した、心温まる一作と言えるでしょう。

名探偵コナン 戦慄の楽譜(2008年)

シリーズ第12作目となる『戦慄の楽譜(フルスコア)』は、2008年に公開されました。この作品の最大の特徴は、劇場版シリーズで初めて「音楽」、特にクラシック音楽をテーマの中心に据えたことです。

物語は、高名な元ピアニストが設立した音楽ホールのこけら落としコンサートを前に、音楽家を狙った連続殺人事件が発生するところから始まります。事件の謎を追うコナンは、天才ソプラノ歌手・秋庭怜子と出会い、彼女の持つ絶対音感が事件解決の重要な手がかりとなっていきます。

コナン自身は音痴であるという設定が、音楽をテーマにした本作においてユニークな対比を生み出しています。劇中では「アヴェ・マリア」や「アメイジング・グレイス」など、数々のクラシックの名曲が効果的に使用されており、音楽ファンならずとも楽しめるでしょう。

音楽とミステリーが見事に融合し、犯人の動機やトリックにも音楽が深く関わってくる点が本作の魅力です。ゲスト声優として坂下千里子さん、そして南海キャンディーズの山里亮太さんが参加しています。興行収入は約24.2億円と前作並みの水準を維持し、音楽という新たな切り口でコナン映画の世界を広げた作品として評価されています。

名探偵コナン 漆黒の追跡者(2009年)

2009年公開の第13作『漆黒の追跡者(チェイサー)』は、シリーズの根幹を揺るがす重要な作品として位置づけられます。その理由は、コナンの宿敵である「黒ずくめの組織」が劇場版に本格的に関わってきたからです。

物語は、東京近県で発生した広域連続殺人事件から始まります。捜査会議に参加したコナンは、偶然にも会議に潜入していた組織のメンバーが、車で走り去るのを目撃します。その車は、ジンが乗っていたものと同じポルシェ356Aでした。

本作では、組織のメンバーである「アイリッシュ」というオリジナルキャラクターが登場します。彼はある目的のために警察内部に潜入しており、捜査の過程でコナンの正体が工藤新一であることに気づいてしまいます。

コナンの正体バレの危機という、シリーズ史上最大の緊迫感が全編を通して描かれ、観客は手に汗握る展開から目が離せません。連続殺人事件の謎解きと、組織との直接対決が同時進行し、物語は複雑かつスリリングに進みます。ゲスト声優としてDAIGOさんが出演し、物語を盛り上げました。興行収入はシリーズ初の35億円を突破し、黒ずくめの組織の登場がファンに強く支持されたことを証明しました。

名探偵コナン 天空の難破船(2010年)

劇場版『名探偵コナン』シリーズ第14作『天空の難破船(ロスト・シップ)』(2010年公開)は、大空を舞台にしたサスペンスアクションです。人気の怪盗キッドが登場し、世界最大の飛行船「ベル・ツリーI世号」が物語の舞台となります。

鈴木財閥の相談役・鈴木次郎吉は、飛行船内の宝石「天空の貴婦人(レディー・スカイ)」を賭けてキッドに挑戦状を叩きつけます。招待されたコナン、蘭、小五郎たちが乗り込む中、飛行船は謎のテロリスト集団「赤いシャムネコ」によってハイジャックされてしまいます。

飛行船という限られた空間で、テロリストとの攻防と、船内にばら撒かれた殺人細菌の脅威という二重の危機が描かれます。コナンは、本来敵対する怪盗キッドと時に協力しながら、この難局に立ち向かいます。また、キッドが工藤新一に変装していることで、蘭との間に微妙な関係性が生まれ、ラブコメ要素も楽しめます。

大阪上空でのスリリングなアクションシーンも見どころの一つです。ゲスト声優として大橋のぞみさんと優木まおみさんが出演し、興行収入約32億円を記録した人気作品です。

名探偵コナン 沈黙の15分(2011年)

劇場版『名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター)』は、シリーズ15周年記念として2011年に公開された第15作です。

物語の舞台は、ダム建設により湖に沈む予定の、雪深い新潟県の架空の村「北ノ沢村」。都知事への脅迫状と都営地下鉄トンネル爆破事件が発生し、コナンは過去にダム建設を推進した都知事が狙われていると推理。真相を追って北ノ沢村へ向かいます。

雪山という特殊な環境が、本作ならではのサスペンスとアクションを生み出しています。コナンがターボエンジン付きスノーボードで雪山を疾走するシーンは大きな見どころです。少年探偵団も事件解決に大きく貢献し、それぞれの活躍が描かれます。

クライマックスは、ダム爆破によって引き起こされる雪崩の危機。「生きるか死ぬかの15分間」という副題通り、手に汗握るサバイバルが展開されます。

ゲスト声優として戦場カメラマンの渡部陽一さんとキャスターの宮根誠司さんが出演。興行収入は約31.5億円を記録するヒット作となりました。

名探偵コナン 11人目のストライカー(2012年)

2012年に公開された第16作目『11人目のストライカー』は、劇場版コナンとしては異色の「サッカー」をテーマにした作品です。

この映画の大きな特徴は、Jリーグとの全面的なコラボレーションが実現した点でしょう。当時の現役Jリーガーたちが本人役で声優として参加し、作品にリアリティと華やかさを加えています。物語は、毛利探偵事務所にかかってきた爆破予告電話から始まります。犯人は特定の場所に爆弾を仕掛け、コナンに暗号を解くよう挑戦してきます。

爆破を阻止するため、コナンは少年探偵団や灰原哀と共に、スタジアムや街中に隠された謎に挑みます。サッカーの試合会場が舞台となるため、臨場感あふれるシーンが多く、サッカーファンにとっても楽しめる要素が満載です。特に、コナンが得意のサッカーテクニックを駆使して犯人に立ち向かう場面は、この作品ならではの見どころと言えるでしょう。

サッカーというテーマに馴染みがない方でも、爆弾テロという緊迫した状況下でのコナンの推理とアクションは十分に楽しめる内容になっています。少年探偵団の活躍も多く描かれており、彼らのチームワークや勇気も見逃せません。

名探偵コナン 絶海の探偵(2013年)

2013年公開の第17作『絶海の探偵』は、海上自衛隊の最新鋭イージス艦を舞台にしたサスペンスアクションです。この作品の最大の特徴は、防衛省・海上自衛隊の全面協力により、普段見ることのできないイージス艦の内部がリアルに描かれている点です。

物語は、コナンたちがイージス艦の体験航海に参加するところから始まります。しかし、航海中に自衛隊員の遺体が発見され、艦内に某国のスパイ「X」が潜入している疑惑が浮上します。閉ざされたハイテク艦という特殊な空間で、コナンは見えない敵の影を追うことになります。

外部との連絡が制限された状況下で、次々と起こる事件。そして、蘭にも危険が迫ります。緊迫感あふれるストーリー展開はもちろん、イージス艦の機能や設備、自衛隊員の活動などが詳細に描かれており、ミリタリーファンも唸らせるほどの作り込みがなされています。

スパイ探しというサスペンス要素に加え、国家の機密情報や国防といった、劇場版コナンとしては珍しい、社会派なテーマにも踏み込んでいる点が興味深いです。コナンがどのようにして巨大な組織と国家レベルの陰謀に立ち向かうのか、そして蘭を救い出すことができるのか、最後まで目が離せない展開が続きます。

名探偵コナン 異次元の狙撃手(2014年)

2014年公開の第18作『異次元の狙撃手』は、原作のストーリーラインとも深く関わる、シリーズファンにとって非常に重要な作品です。この映画の最大の見どころは、なんといっても謎に包まれた大学院生・沖矢昴の正体と、FBI捜査官・赤井秀一との関連性が示唆される点にあります。

物語は、東京の街を一望できるベルツリータワーのオープニングセレモニーで、突如何者かによる狙撃事件が発生するところから始まります。警察とコナンは捜査を開始しますが、捜査線上に浮かび上がったのは、元アメリカ海軍特殊部隊ネイビーシールズの存在でした。

犯人による更なる狙撃を防ぐため、コナンは女子高生探偵の世良真純やFBIと協力し、犯人を追い詰めていきます。タイトルにもある通り、「狙撃」がテーマとなっており、犯人との息詰まるスナイパー対決が見どころです。特に、犯人が行う超長距離からの狙撃は、視覚的にもスリリングで、観客を圧倒します。

また、世良真純や沖矢昴といった、原作でも人気のキャラクターたちが劇場版でどのように活躍するのか、彼らの隠された秘密や目的がどのように描かれるのかも注目ポイントです。衝撃的なラストシーンは、多くのコナンファンを驚かせ、その後のシリーズへの期待感を高めました。

名探偵コナン 業火の向日葵(2015年)

2015年に公開された第19作『業火の向日葵』は、神出鬼没の大怪盗、怪盗キッドをメインに据えたアートミステリー作品です。この映画の魅力は、ゴッホの名画「ひまわり」を巡る、華やかでスケールの大きな物語展開にあります。

物語は、かつて日本で焼失したとされていたゴッホの「ひまわり」が、ニューヨークのオークションで発見されるところから始まります。鈴木財閥の相談役である鈴木次郎吉は、その絵画を史上最高額で落札し、世界中に散らばる他の「ひまわり」を集めた展覧会を日本で開催しようと計画します。

しかし、その「ひまわり」を狙って怪盗キッドが出現。いつものように華麗な手口で絵画を狙うかと思いきや、今回はどこか様子が異なり、まるでテロリストのような行動をとります。キッドの真の目的は何なのか?コナンはキッドの行動の裏に隠された謎を解き明かそうとします。

美術品、特に世界的に有名なゴッホの「ひまわり」をテーマにしているため、美術や歴史に興味がある方にとっては特に楽しめる内容となっています。また、キッドファンにとっては、いつもとは違うシリアスな一面や、彼の隠された想いが描かれる点も見逃せません。

コナンとキッドの対決だけでなく、絵画を守るために集められたスペシャリスト集団「七人のサムライ」の活躍も見どころの一つです。

名探偵コナン 純黒の悪夢(2016年)

劇場版『名探偵コナン 純黒の悪夢』は、シリーズ20周年記念作品(第20作)で、ファン待望の「黒ずくめの組織」との対決を描いています。

この映画の大きな特徴は、コナン、FBI(赤井秀一)、公安警察(安室透)、そして黒ずくめの組織という、物語の核心を担うキャラクターたちが総出演し、激しい戦いを繰り広げる点です。

物語は、警察庁に侵入したスパイが機密データを盗み出そうとするところから始まります。安室率いる公安とのカーチェイスの末、スパイは事故で記憶喪失に。その後、コナンたちはリニューアルオープンした水族館で、左右の瞳の色が違う(オッドアイ)記憶喪失の女性を発見します。コナンは彼女が組織のNo.2ラムの側近「キュラソー」だと推理。

記憶を取り戻させようとするコナン、裏切り者を始末しようとする組織、機密データを追うFBIと公安。それぞれの思惑が絡み合い、予測不能な展開が繰り広げられます。安室と赤井の格闘シーンや、巨大観覧車を舞台にしたクライマックスのアクションは必見。シリーズの根幹に関わる緊迫したストーリーが楽しめます。

名探偵コナン から紅の恋歌(2017年)

2017年に公開された『名探偵コナン から紅の恋歌』は、劇場版シリーズの第21作目にあたります。この作品の大きな魅力は、服部平次と遠山和葉の恋愛模様に深く焦点を当てている点です。

舞台は京都と大阪。百人一首の大会「皐月会」を巡る事件が展開され、美しい古都の風景と雅な百人一首の世界観が見事に融合しています。平次の幼馴染を名乗る大岡紅葉が登場し、和葉との間で繰り広げられる恋の駆け引きは、多くのファンの心を掴みました。特に、クライマックスでの平次のセリフは必見です。

また、本作はミステリー要素も秀逸です。百人一首の札に込められたメッセージや、複雑に絡み合う人間関係が、事件の真相へと繋がっていきます。爆破シーンなどのアクションも健在で、コナンと平次の息の合った連携プレーも見どころの一つ。

伝統文化と現代的な要素が融合したストーリーは、これまでのコナン映画とは一味違った趣を感じさせます。平次と和葉の関係に進展を期待するファンにとっては、待望の一作と言えるでしょう。興行収入も高く評価され、コナン映画の人気をさらに高める作品となりました。

名探偵コナン ゼロの執行人(2018年)

劇場版第22作『名探偵コナン ゼロの執行人』は、安室透(降谷零)をメインキャラクターに据え、大きな話題を呼んだ作品です。東京サミットの会場で大規模な爆破事件が発生し、その容疑者として毛利小五郎が逮捕されてしまう衝撃的な展開から物語は始まります。

本作の最大の特徴は、公安警察という組織や、現代社会が抱える情報技術の脅威に深く切り込んでいる点です。安室透の持つ「トリプルフェイス」の謎や、彼の正義と信念が色濃く描かれ、物語に深みを与えています。

コナンは小五郎の無実を証明するため、安室と対立しながらも事件の真相に迫ります。公安警察の緻密な捜査や、IoTテロという現代的なテーマは、サスペンスとしての緊張感を高めています。ドローンを用いた追跡劇や、終盤のカーアクションなど、迫力満点のシーンも満載です。

安室透のミステリアスな魅力と、彼の抱える葛藤が描かれたことで、多くの女性ファンの心を掴み、興行収入記録を大きく塗り替えました。単なる推理アニメの枠を超え、社会派サスペンスとしての側面も持つ、見ごたえのある一作です。

名探偵コナン 紺青の拳(2019年)

シリーズ第23作目となる『名探偵コナン 紺青の拳』は、劇場版シリーズで初めて海外、シンガポールを舞台とした意欲作です。

物語の中心となるのは、月下の奇術師・怪盗キッドと、京極真。19世紀末に海底に沈んだとされる伝説の秘宝「紺青の拳(フィスト)」を巡り、殺人事件が発生します。怪盗キッドと京極真という、人気キャラクター同士の対決構造が大きな見どころとなっています。蘭や園子もシンガポールを訪れており、華やかな観光都市を背景に、壮大なスケールの事件が展開されます。

強制的にシンガポールへ連れてこられたコナンは、アーサー・ヒライと名乗り、キッドと協力して事件の謎を追います。一方、京極真は恋人である園子を守るため、圧倒的な強さで敵に立ち向かいます。「蹴撃の貴公子」の異名を持つ京極のアクションシーンは圧巻の一言。

マーライオンからの放水や、マリーナベイ・サンズでの攻防など、シンガポールの象徴的なランドマークを活かした演出も光ります。キッドの華麗な盗みのテクニックと、京極の空手の実力がぶつかり合う様は、ファンならずとも興奮すること間違いなしです。異国情緒あふれる雰囲気と、豪華なキャラクターたちの共演が楽しめるエンターテイメント作品です。

名探偵コナン 緋色の弾丸(2021年)

2021年公開の劇場版第24作『名探偵コナン 緋色の弾丸』は、当初2020年に公開予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で延期され、満を持して公開された作品です。本作の最大の注目ポイントは、謎多き赤井ファミリー(赤井秀一、羽田秀吉、世良真純、メアリー)が集結することです。

4年に一度開催される世界最大のスポーツの祭典「WSG -ワールド・スポーツ・ゲームズ-」と、その開会式に合わせて開発された真空超電導リニアを舞台に、大企業のトップが相次いで拉致される事件が発生します。

コナンは、FBIと共に事件の真相を追う中で、赤井ファミリーそれぞれの思惑が交錯する様子を目の当たりにします。赤井秀一の卓越した狙撃能力、羽田秀吉の驚異的な記憶力と推理力、世良真純の截拳道(ジークンドー)、そしてメアリーの謎めいた行動。それぞれのキャラクターが持つ能力や背景が、複雑な事件の解決にどう関わってくるのかが見どころです。

時速1,000kmを誇るリニアモーターカー内での緊迫した攻防や、大規模なパニック描写など、スケールの大きなアクションシーンも健在。赤井ファミリーの関係性や過去に迫る描写も多く、シリーズの核心に触れる重要な一作となっています。

名探偵コナン ハロウィンの花嫁(2022年)

劇場版第25作目となる『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』は、多くのファンから根強い人気を誇る「警察学校組」(降谷零、松田陣平、萩原研二、伊達航、諸伏景光)にスポットを当てた作品です。

舞台はハロウィンシーズンの渋谷。結婚式に臨む高木刑事と佐藤刑事の元に脅迫状が届き、時を同じくして、かつて松田刑事が殉職した事件の犯人が脱獄します。過去の因縁と現在の事件が複雑に絡み合い、警察学校組の絆や、高木・佐藤カップルの未来が描かれます。

本作では、今は亡き警察学校組のメンバーたちが、どのようにして友情を育み、現在のキャラクターたちに影響を与えてきたのかが丁寧に描かれています。特に、安室透(降谷零)と、今は亡き同期たちとの過去のエピソードは感動的です。

渋谷の街を舞台にした爆破事件や、犯人とのスリリングな追跡劇は、手に汗握る展開。高木刑事と佐藤刑事の関係性も、事件を通してより深く描かれており、二人の成長と絆を感じさせます。

警察学校組のファンはもちろん、高木・佐藤カップルを応援するファンにとっても必見の内容です。切なくも温かいストーリーと、迫力のアクションが融合した、記念すべき25作目にふさわしい作品と言えるでしょう。

名探偵コナン 黒鉄の魚影(2023年)

2023年に公開された『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』は、シリーズ第26作目にして、興行収入138.8億円という驚異的な記録を打ち立てました。これはシリーズ初の100億円突破であり、コナン映画の新たな歴史を刻んだ作品と言えるでしょう。

本作の舞台は東京・八丈島近海に建設された、世界中の警察が持つ防犯カメラを繋ぐための海洋施設「パシフィック・ブイ」。この最新鋭の施設をめぐり、コナンたちと黒ずくめの組織、そしてFBIや警察が熾烈な情報戦と海洋バトルを繰り広げます。

特に注目すべきは、灰原哀(宮野志保)が物語の中心人物として描かれている点です。彼女の過去や、黒ずくめの組織との因縁に深く迫るストーリーは、多くのファンの心を揺さぶりました。組織のNo.2であるラムの側近「ピンガ」という新キャラクターも登場し、物語に更なる緊迫感を与えています。

ジン、ウォッカ、ベルモットといったお馴染みのメンバーに加え、バーボン(安室透/降谷零)やキール(水無怜奈/本堂瑛海)も登場し、組織内部の複雑な人間関係や駆け引きも見どころの一つです。

IMAXや4DXなどのラージフォーマット上映も積極的に行われ、迫力ある映像体験が興行収入を後押しした要因とも考えられます。灰原哀の抱える秘密とコナンの決意、そして迫りくる組織の影。手に汗握る展開と感動的な結末が、多くの観客を魅了しました。

名探偵コナン 100万ドルの五稜星(2024年)

2024年4月12日に公開された劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』は、シリーズ第27作目となる作品です。舞台は北海道・函館。物語は、斧江財閥の収蔵庫に怪盗キッドから予告状が届くところから始まります。

今回キッドが狙うのは、幕末を生きた新選組副長・土方歳三にまつわる日本刀。ビッグジュエル専門のはずのキッドがなぜ刀を狙うのか、その謎を追うコナンと西の高校生探偵・服部平次が激突します。函館には剣道大会で訪れていた遠山和葉もおり、捜査に合流。捜査線上には、キッドの命を狙う謎の剣士や武器商人の影もちらつきます。

函館の美しい街並みを背景に、華麗なアクションや巧妙な謎解きが展開されるのが見どころです。特に、公開前から注目されていた人気キャラクター同士であるキッドと平次の対決に加え、多くのファンが待ち望んでいた平次から和葉への告白シーンも描かれます。

さらに、これまで謎に包まれていた怪盗キッドの真実にも迫る内容となっており、物語の核心に触れる重要な作品と目されています。公開後の興行収入も前作『黒鉄の魚影』を超える好調なペースで推移しており、最終的な記録にも期待が寄せられています。

名探偵コナン 隻眼の残像(2025年)

劇場版『名探偵コナン』シリーズ第28作『隻眼の残像』が、2025年4月18日に公開されました。意味深なタイトルや緻密なストーリー展開は、公開直後からファンの間で大きな話題を呼んでいます。

特に注目を集めているのが、「隻眼」というキーワードです。作中では、片目を負傷している長野県警の大和勘助警部や、黒田兵衛警視庁管理官が重要な役割を担っており、彼らの過去や現在に新たな焦点が当てられました。

かねてより黒田管理官は黒ずくめの組織のNo.2=ラムではないかという説もあり、本作ではその謎に迫る描写も見られます。また、全く新しい「隻眼」のキャラクターが登場し、物語に衝撃を与える存在として強烈な印象を残しました。

一方で、「残像」というワードも、物語の深層に大きく関わってきます。過去の事件や因縁が織り重なり、登場人物たちの心に刻まれた「残像」が、現在の事件に影を落とす形で展開されていきます。『100万ドルの五稜星』のラストに挿入された次回作予告の映像も、本作への布石として巧妙に機能していました。

本作では、シリーズおなじみのキャラクターに加え、舞台となった地域の描写や黒ずくめの組織との関わりがこれまで以上に深く掘り下げられ、まさに集大成ともいえる仕上がりです。ファンの期待を裏切らない完成度で、次なる展開への期待もますます高まっています。

映画コナン歴代作品の興行収入ランキング

毎年ゴールデンウィークの楽しみとして定着している劇場版「名探偵コナン」。その人気は年々高まり、興行収入も右肩上がりを続けています。

特に近年は100億円を超える大ヒット作が続々と登場し、社会現象とも言える盛り上がりを見せていますよね。歴代作品を振り返ると、それぞれの時代を反映したテーマや、魅力的なキャラクターたちの活躍が詰まっています。

このランキングを見れば、どの作品が特に多くの観客に愛されたのかが一目でわかります。最新のデータに基づいた興行収入ランキングをチェックして、コナン映画の歴史とその人気の秘密に迫ってみましょう。あなたのお気に入りの作品は何位に入っているでしょうか。

歴代作品で興行収入1位はどの映画?

劇場版「名探偵コナン」シリーズの中で、歴代最高の興行収入を記録したのは、2024年公開の第27作目「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」です。

この作品は公開からわずかな期間で驚異的な数字を叩き出し、シリーズで初めて150億円の大台を突破し、最終的に158億円(2025年4月時点)を記録する快挙を成し遂げました。

前作「黒鉄の魚影(サブマリン)」も138.8億円という大ヒットでしたが、それをさらに上回る結果となったのです。この記録的なヒットの背景には、人気の高いキャラクターである怪盗キッドと服部平次が登場し、北海道・函館を舞台にした壮大な宝探しと謎解きが繰り広げられたことが挙げられます。

さらに、公開前からファンの期待を高めるプロモーション戦略や、作品自体のクオリティの高さもヒットを後押ししました。毎年のように自身の持つ記録を更新していくコナン映画の勢いは、とどまるところを知りません。まさに国民的アニメ映画としての地位を不動のものにしています。

興行収入が高い理由を解説

なぜコナン映画はこれほどまでに高い興行収入を記録し続けるのでしょうか。その理由は一つではありません。まず、青山剛昌先生による原作漫画と、長年続くテレビアニメシリーズによって築き上げられた、揺るぎないファンベースの存在が大きいでしょう。

子供の頃からコナンを見て育った世代が親になり、親子二世代、三世代で映画館に足を運ぶケースも少なくありません。加えて、映画ならではのスケールアップしたアクションシーンや、豪華なゲスト声優の起用、有名アーティストによる主題歌なども、幅広い層を引きつける要因となっています。

さらに、ミステリー要素だけでなく、キャラクター同士の関係性、特に恋愛模様(ラブコメ要素)も丁寧に描かれており、キャラクターへの感情移入を促します。毎年公開されることで、「春の風物詩」として定着し、ファンにとっては見逃せないイベントとなっている点も重要です。

これらの要素が複合的に絡み合い、コナン映画は他のアニメ映画とは一線を画す、驚異的な興行成績を達成し続けているのです。

ランキング上位の人気作品を紹介

興行収入ランキングの上位には、魅力的な作品がずらりと並んでいます。歴代1位の「100万ドルの五稜星」はもちろんですが、それ以外にもファンの心を掴んで離さない名作がたくさんあります。

例えば、シリーズ初の興行収入100億円突破を果たした第26作「黒鉄の魚影(サブマリン)」に続き、第25作「ハロウィンの花嫁」も最終興収97.8億円という大ヒットを記録し、安室透(降谷零)と警察学校組の人気が爆発しました。渋谷を舞台にした緊迫感あふれるストーリーが話題となりました。

また、第26作「黒鉄の魚影」は、灰原哀をメインキャラクターに据え、黒ずくめの組織との対決を描き、多くのファンの感動を呼びました。赤井秀一ファミリーが集結した第24作「緋色の弾丸」も、スタイリッシュなアクションと家族の絆が描かれ、高い人気を誇ります。

少し遡ると、安室透がメインで活躍した第22作「ゼロの執行人」は、”安室の女”という言葉を生み出すほどの社会現象を巻き起こしました。

コナン映画を見る順番のおすすめパターン

コナン映画は作品数が非常に多いので、どの順番で鑑賞するかによって楽しみ方が大きく変わります。それぞれの視聴スタイルにはメリットがあり、一概にどれが最適とは言えません。

例えば、コナン初心者の方であれば、まず世界観やキャラクターに慣れることが大切です。そのため、ストーリーが比較的独立している初期作品や、主要キャラクターの関係性が分かりやすい作品から見るのがおすすめです。

一方で、シリーズ全体の物語の深まりやキャラクターの成長をじっくり味わいたい方は、公開順に見るのがベストでしょう。また、特定のキャラクターに思い入れがあるなら、そのキャラクターが活躍する作品を優先的に見ることで、より深い満足感を得られます。

最新作から遡って関連作品を見るという方法もあり、自分に合った視聴順を見つけることが、コナン映画を最大限に楽しむ鍵となるでしょう。

初心者向けに見る順番

名探偵コナンの劇場版シリーズに初めて触れる方や、まだ数作品しか見たことがないという方には、まずコナンの世界観や主要キャラクターの関係性を理解しやすい順番で見ることをおすすめします。

特に初期の作品は、後のシリーズほど複雑な伏線や組織間の対立などが描かれていないため、純粋に一つの映画として楽しむことができます。例えば、第1作『時計じかけの摩天楼』や第2作『14番目の標的』は、コナン(新一)と蘭の関係性や、探偵としてのコナンの活躍が分かりやすく描かれており、入門編として最適です。

また、作品ごとの独立性が比較的高いものを選ぶのも良いでしょう。例えば、怪盗キッドが登場する作品や、服部平次が登場する関西が舞台の作品などは、特定のキャラクターに焦点を当てているため、予備知識が少なくても楽しめます。

おすすめの視聴順としては、まず初期の数作品を見て基本的な設定を掴み、その後は気になるキャラクターが登場する作品や、評価の高い人気作品を選んでいくのが良いでしょう。焦らず、自分のペースでコナンの魅力に触れていくことが大切です。

公開された順番で見るメリット

コナン映画を公開された順番に見ていくことには、他の視聴順では得られない大きなメリットがあります。まず、物語の時系列に沿ってストーリーの進展を追体験できる点です。特に、黒ずくめの組織に関する謎や、主要キャラクターたちの関係性の変化は、シリーズを通して徐々に描かれていきます。

公開順に見ることで、これらの伏線がどのように張られ、回収されていくのかをリアルタイムで感じることができ、物語への没入感が深まります。新一と蘭のもどかしい恋の行方や、灰原哀の心情の変化なども、順番に追うことでより感情移入しやすくなるでしょう。

また、作画や演出の進化を体感できるのも魅力の一つです。初期のセル画時代から最新のデジタル作画まで、映像技術の変遷を感じながら鑑賞するのも一興です。さらに、公開順に見ることで、各作品が制作された時代の空気感や、その時に流行していた要素などを感じ取ることもできます。

時間はかかりますが、制作者が意図したであろう物語の流れを最も忠実に味わえるのが、この公開順視聴の最大のメリットと言えるでしょう。コナン映画の世界を深く、そして長く楽しみたい方には最適な方法です。

好きなキャラクターが活躍する順番で見る

名探偵コナンには、主人公のコナン以外にも魅力的なキャラクターがたくさん登場します。もしあなたに「推し」のキャラクターがいるのなら、そのキャラクターが活躍する作品を中心に見ていくという楽しみ方があります。

例えば、神出鬼没の大怪盗、怪盗キッドのファンであれば、彼が登場する『世紀末の魔術師』『銀翼の奇術師』『探偵たちの鎮魂歌』『天空の難破船』『業火の向日葵』『紺青の拳』『ハロウィンの花嫁』『100万ドルの五稜星』などを重点的に見るのがおすすめです。キッドの華麗な手口やコナンとの対決を存分に楽しむことができます。

西の高校生探偵、服部平次が好きなら、彼とコナンの名コンビが見られる『世紀末の魔術師』『迷宮の十字路』『探偵たちの鎮魂歌』『天空の難破船』『絶海の探偵』『から紅の恋歌』『100万ドルの五稜星』などをチェックしましょう。

また、近年絶大な人気を誇る安室透(降谷零/バーボン)や赤井秀一(沖矢昴/ライ)のファンであれば、彼らが複雑に関わり合う『純黒の悪夢』『ゼロの執行人』『緋色の弾丸』は必見です。好きなキャラクターの登場シーンや活躍を追いかけることで、よりパーソナルな視点からコナン映画を楽しむことができ、キャラクターへの愛着も一層深まるでしょう。

最新作から関連性のある順番で見る

毎年公開されるコナン映画は、常に大きな話題となります。映画館で最新作を鑑賞し、その熱量のまま関連する過去作品をチェックするという見方もおすすめです。最新作には、過去の作品で描かれた出来事やキャラクターの関係性が背景となっている場合が多くあります。

例えば、最新作で特定のキャラクターがキーパーソンとして活躍する場合、そのキャラクターが過去にどのような経験をし、他のキャラクターとどう関わってきたのかを知ることで、最新作のストーリーをより深く理解し、楽しむことができます。

具体的な例として、もし『100万ドルの五稜星』を観て怪盗キッドや服部平次に興味を持ったなら、彼らが活躍する過去作『世紀末の魔術師』や『迷宮の十字路』、『から紅の恋歌』などを見てみると良いでしょう。

キャラクターの初登場シーンや関係性の始まりを知ることで、最新作での彼らの言動の意味合いがより鮮明になります。この見方のメリットは、常にタイムリーな話題に触れながら、自分の興味関心に基づいて効率的に過去作を深掘りできる点にあります。

最新作を最大限に楽しむための予習・復習として、関連作品をピックアップして視聴するのは非常に有効な方法です。

コナン映画に関するよくある質問

劇場版「名探偵コナン」は毎年新作が登場し、多くのファンを魅了し続けています。しかし、作品数が多いだけに、「どの映画が一番人気なの?」「全部で何作品あるの?」といった疑問を持つ方もいるでしょう。

また、アニメシリーズとの関連性や、初めて見る場合にどの作品から手をつければ良いのか迷うこともあるかもしれません。

ここからは、コナン映画に関するよくある質問に、分かりやすくお答えしていきます。

歴代映画の中で最も人気がある作品はどれ?

コナン映画の中で「最も人気がある作品」を一つだけ挙げるのは、難しいと言えます。なぜなら、ファンの好みは多様で、どの作品に魅力を感じるかは人それぞれだからです。公式な人気投票の結果が毎年変動するのも、その証拠と言えるでしょう。

しかし、人気の指標として分かりやすいのは興行収入です。近年では「ゼロの執行人」や「紺青の拳」、「緋色の弾丸」、「ハロウィンの花嫁」、そして「黒鉄の魚影」などが非常に高い興行収入を記録しています。

特に「黒鉄の魚影」はシリーズ初の興行収入100億円を突破し、歴代最高記録を更新しました。これらの作品は、安室透や赤井秀一、怪盗キッドといった人気キャラクターの活躍や、派手なアクション、感動的なストーリーなどが多くの観客の心を掴んだと考えられます。

一方で、初期の作品である「ベイカー街の亡霊」や「天国へのカウントダウン」などを最高傑作として挙げるファンも少なくありません。

これらの作品は、練り込まれたミステリー要素や、少年探偵団の活躍などが魅力です。結局のところ、「最も人気」という定義は難しいですが、興行収入や口コミなどを参考に、ご自身の興味に合う作品を探すのが一番良い方法と言えるでしょう。

映画の総作品数はいくつある?

劇場版「名探偵コナン」の総作品数は、2025年4月公開の「隻眼の残像(せきがんのフラッシュバック)」を含めて合計28作となります。

ほぼ年に1本のペースで制作され続けているのは驚異的であり、それだけ長年にわたって多くのファンに愛され続けている証拠です。

この28作品には、いわゆる本編シリーズの映画が含まれます。これ以外にも、「ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE」といった特別なクロスオーバー作品や、テレビアニメの特別編集版なども存在しますが、通常「歴代コナン映画」としてカウントされるのは28作品です。

アニメシリーズとつながるおすすめ映画はどれ?

アニメシリーズの知識があると特に楽しめる劇場版「名探偵コナン」の映画としては、「漆黒の追跡者」「純黒の悪夢」「黒鉄の魚影」「ゼロの執行人」「緋色の弾丸」などが挙げられます。

これらの作品は、黒ずくめの組織や、安室透(降谷零)、赤井秀一といった重要キャラクターが深く関わっています。

そのため、アニメシリーズで描かれている彼らの背景、目的、他のキャラクターとの関係性を知っていると、映画のストーリー展開や登場人物の言動、感情の機微をより深く理解し、楽しむことができます。

特に、アニメシリーズの重要エピソードの直後に公開された映画は、関連性をより強く感じられるでしょう。

ただし、 基本的に劇場版「名探偵コナン」は、各作品でストーリーが完結するように作られています。したがって、アニメシリーズを全く観ていなくても、映画単体で十分に楽しむことが可能です。

初めて見るならどの映画がおすすめ?

コナン映画が初めてという方には、初期の作品から見るのをおすすめします。

特に、第1作「時計じかけの摩天楼」は、シリーズの原点であり、コナンや蘭の関係性、アクションとサスペンスのバランスなど、コナン映画の基本的な魅力が詰まっています。

また、ミステリー要素を楽しみたいなら「ベイカー街の亡霊」、ハラハラドキドキのパニックムービーが好きなら「天国へのカウントダウン」なども良いでしょう。

一方で、派手なアクションや特定の人気キャラクターが好きという方は、近年の作品から入るのもおすすめです。「ゼロの執行人」の安室透、「紺青の拳」の怪盗キッド、「緋色の弾丸」の赤井秀一など、魅力的なキャラクターが活躍する作品は、初心者でも感情移入しやすく、物語に入り込みやすいかもしれません。

ラブコメ要素が好きなら、服部平次と遠山和葉の関係が描かれる「から紅の恋歌」も人気です。まずは、あらすじや登場キャラクターを見て、直感的に「面白そう!」と感じた作品から気軽に試してみてはいかがでしょうか。

まとめ|コナン映画を楽しむなら歴代作品の公開順がおすすめ

この記事では、劇場版「名探偵コナン」の歴代作品を一覧でご紹介し、興行収入ランキングやおすすめの視聴順について詳しく解説しました。

数多くの作品が公開されており、どれから観れば良いか迷ってしまう方もいるかもしれません。それぞれの作品に魅力がありますが、コナン映画の世界を深く、そして最大限に楽しむためには、やはり公開された順番に視聴することをおすすめします。

なぜなら、コナン映画は作品を重ねるごとにキャラクターの関係性が変化したり、過去作の出来事が後の作品に影響を与えたりすることがあるからです。

公開順に観ることで、江戸川コナンや登場人物たちの成長、そして徐々に明かされていく伏線や物語の繋がりを時系列に沿って理解できます。これにより、一つ一つの作品が持つ面白さだけでなく、シリーズ全体を通した壮大な物語の流れをより深く味わうことができるでしょう。

もちろん、気になる作品から観るのも一つの楽しみ方です。しかし、もしコナン映画の世界にこれから足を踏み入れる方や、改めてシリーズを堪能したいと考えているファンの方であれば、ぜひ公開順での視聴を試してみてください。

きっと新たな発見や感動が待っているはずです。あなただけのお気に入りの一本を見つける旅へ、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

 

※本記事は執筆時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。
情報の安全性及び正確性を保証しているものではございません。詳細は、各サービスの公式サイトをご確認ください。
主要な各サービスのお問い合わせ先はこちらに記載しております。
本記事のお問い合わせはこちらからお願いいたします。
本記事に対する利用規約プライバシーポリシーは別途リンク先をご覧ください。
本コンテンツは株式会社ふくろうエフエムが作成および運営をしております。