デザイナーによるキービジュアル

最近はAIでフライヤーを作る時代になりました。

少し指示を出すだけで、

「本当にAIが作ったの?」

と思うようなデザインが数分で完成します。

数年前では考えられない進化です。


でも、ここで一つ思うことがあります。

「見た目が良い」と「集客できる」は別の話。


例えば、

色使いがきれい。

レイアウトも整っている。

写真もかっこいい。

そんなフライヤーでも、

イベントの集客につながらないことがあります。


逆に、

少しシンプルなデザインでも、

来場者が増えるフライヤーもあります。

この違いは、

デザインの上手さというより、

「伝え方の設計」

なのだと思っています。


どんな人に届けたいのか。

何を一番最初に見せるのか。

タイトルなのか。

出演者なのか。

日時なのか。

SNSで一瞬止まってもらうにはどうするのか。

こうした判断は、

何十年も現場で結果を見続けてきたデザイナーだからこそできる部分があります。


AIは、

「きれいなデザイン」は作れます。

でも、

「このデザインなら集客につながる」

という判断は、まだ人の経験値が強いと感じています。


一方で、

AIによって確実に変わる未来もあります。

例えば、

自治体や地域団体の掲示板で見かけるポスターや、

SNSで使われるイベント告知画像。

今までは時間や予算の都合で、

担当者がPowerPointなどを使って制作することも珍しくありませんでした。

もちろん、それが悪いという話ではありません。

限られた環境の中で、一生懸命作られているものです。

でもAIが普及すれば、

誰でも短時間で、見やすく伝わりやすいデザインを作れる時代になります。

街の掲示板やSNSに並ぶ情報全体のデザイン品質が上がる。

それは地域にとって、とても良い変化だと感じています。


そして、その次の時代に求められるのは、

「作る技術」ではなく、

**「選ぶ力」と「判断する力」**です。


AIが10案作ってくれる。

その中から、

「どれが一番集客につながるか」

を選ぶ。

ここはまだ、

経験や実績を積み重ねてきたデザイナーの役割なのではないでしょうか。


もちろんAIは、これからも進化します。

広告効果まで予測し、

「こちらの方が反応率が高いですよ」

と提案してくれる日も来るでしょう。

感覚としては、

あと2〜3年で、その領域にかなり近づくような気がしています。


だから今は、

AIか人かではなく、

AIで作り、経験者が判断する。

この組み合わせが、一番結果を出しやすい時代なのだと思います。


これからのデザイナーに求められるのは、

「きれいなデザインを作れる人」ではなく、

「結果が出るデザインを判断できる人」。

AI時代は、デザインの終わりではなく、デザイナーの役割が変わる時代なのかもしれません。